![]() | 自分の頭で考えるということ 羽生 善治 茂木 健一郎 大和書房 2010-09-05 by G-Tools |
羽生 善治、茂木 健一郎の両氏が将棋について話し合ったことを収めた一冊。タイトルは「考える」の文字が入っているが、一見するとそうは見えない。5章立てのこの本の1章から4章は私は美意識について話しているのではと思った。というのも、この言葉が多く出てくるばかりか、いったん将棋の歴史や特徴の話になってきたもののすぐにそれが美意識につながってきたこともある。
しかし、最後に、話は考えることにつながっていく。頭を使うことや感想戦(将棋の対局終了後にその対局の感想を話し合うこと)の疲労感の話から考えることの話につながっていく。考えることから、話はフロー、つまり、思考がトップスピードになっている状態の話まで持っていく。ここまでくると、この二人にしか話せない話になってしまう。そして、それは私の見たことのない世界の話になってしまう。
読んできて考えることや、その周辺の話についてはあまり直接的には見えてこなかった。しかし、どこかしら人間の脳の一角が見えてきたのではと言う感じがする一冊であった。


