で、件の論文は
Reading Speed, Comprehension and Eye Movements While Reading Japanese Novels: Evidence from Untrained Readers and Cases of Speed-Reading Trainees
です。英語ができないので、マイコミの紹介を辿らないといけないのですが…
気になったのはいくつか。
まず、「速読の熟達者(high-level expert)」について。twitterでそのことを指摘している人はいるのだが、一人というのは、サンプル数としてあまりにも乏しいのではないかと思う。あと気になったのは何を持って「速読の熟達者」と言っているのかは英語がわからないこともあるかもしれないが、読み取れなかった。
正答率も気になった。マルバツ2択の問題で速読の訓練者の正解率が55%が多い(図2)というのはいかがなものか。当てずっぽうとほとんど変わりがない。また、この場合、どれくらい正解できたら本を読んでいるといっていいの(統計学の用語で言えば何%の確率で有意)かは示しているのかどうか気になる。そういうものは通常、グラフに示すべきではなかろうか。
#返す返す英語が読めないのが残念。